闇と光 第83話 ハイロリの闘い5

「ハイロリの敵は残り少なくなってきた。残すは円卓の騎士。アマゾネス。台風。異世界に行きそびれた者達の4つの集団になってしまった。次に狙われるのはどこの集団だ。これは・・・異世界に行きそびれた者達だ!ハイロリはゆっくりと歩いて向かっている」

 


「いよお!その呪いの呪文はいいかげん聞き飽きたぞ!それとも自分のためのお経でも唱えてるのか!?」

 


「ハイロリの声は彼らには届かない。彼らは呪文を発している。彼の暴虐無人な姿を見てなお怯まぬその姿勢。素晴らしきものがある」

 


「はぁ・・・これはひとりごとだ!まだ見ぬ宇宙の先!別の惑星にはエルフがいるかもしれない!獣人族という種族も存在しているかもしれない!想像できるものならきっとどこかにある!

 


だがチート?そんなものは存在しない!己の努力ですべてを手に入れろ!ハーレム?それも努力で手に入れるものだ!まず自分の気持ちをお前らは伝えているのか!?ちゃんと女の子に伝えているのか!?まっすぐにその子を愛しているのか!?

 


本気で愛せないものに女の子はついてこない!本気で愛し合った先にしか幸せはやってこない!結婚してもうまくいってないやつや離婚しているやつがいるだろう!そいつらは本気で愛し合うことができなかった!ただそれだけだ!

 


まずは前を向け!願うだけの空想や幻想に捉われるな!オレなんか・・・と思うやつもいるかもしれない!せっかくの辛い辛い・・・とても辛い人生だ!でも辛いと感じるからこそ生きている!

 


せっかく生きてるんだから出来る限りのことをしろ!努力しまくってからオレに文句を言え!てめぇらはまだ努力しきれてないだろう?文句言う暇があったら現実を見つめ強くなれ!お前らの言うチーレムを築くために今から努力しろ!」

 


「ハイロリの言葉が進むにつれて、ひとり、そしてまたひとり呪文を唱えるのをやめていく。ハイロリは適当なことを言っているに過ぎない。僕はそう思ってる。だがそれでも呪文を唱え続けるものも僅かに残っていた。だがハイロリの次のひと言でその者たちは唱えるのをやめることになる!そうだろ?ハイロリ!?」

 


「無茶振りかよ・・・オレから贈る最後の言葉だ!今から一撃のもとお前らを殺してやる!安心しろ!痛みを感じる暇もなく殺してやる!人生なにが起こるかわからない!だからこそお前らは夢を見た!そこでだ!オレがチャンスをやろう!今・・・オレに殺されたら転生できるかもしれないぞ?」

 


「全員輝かしい目をしながらハイロリをまっすぐに見ている。本当に黙らせたのは賞賛に値する。これは嘘じゃない」

 


「いいツラになったじゃねぇか!転生できなくても今の気持ちを忘れんじゃねーぞ!転生できなかったらすぐに努力を始めろ!それがチーレムへの近道だ!どうしたらいいかわからないやつらはカポネ組を通じて指導会を開催してやる!それではおやすみ・・・甘い夢を堪能してくれ」

 


「ハイロリが言葉を放ち終えると闇が彼らに当たる。彼らの体は真っ二つになり光となり消えていった。彼らは転生できたのだろうか。僕は出来ない方にベットする。公開詐欺を繰り出したハイロリに拍手を与えようではないか!」

 


「はぁ・・・好き勝手に言ってくれるな。まぁ次はあの汚物どもだな」

 


「ハイロリがまっすぐ向かっていくその先はどこだ?あれは台風だ!ん?彼らの様子がおかしいぞ。ファン達によって彼らは最前線へ無理矢理押し出されている。彼らはなにするんだ!?やめろっ!くそアマっ!!お前らがオレらの盾になれ!!など押し出すファン達に文句を言っている」

 


「・・・うん。やっぱ言葉を交わす価値すらないな」

 


「ハイロリが台風の面々の体を地面に固定していく。そして彼らがなにか話しているようだが聞こえない。彼らは声を奪われているぞぉ!」

 


「さてオレは君達にはなにもしない?君達にも問おう!

 


君達はこんなやつらでもまだ好きなのか?

 


君達はこんなやつらにまだ憧れるのか?

 


まだ君達にとってのアイドルなのか?」

 


「怯えながら彼女達はハイロリの言葉に頷いていく。ハイロリは何をする気なんだ?おっと闇が台風の5人に直撃していく。これはまた地獄絵図なのだろうか?闇が晴れていく・・・台風の5人は無事なのかぁ!?・・・ちっちゃ」

 


「なにあれ?カラスさんの足くらいしかないね」

 


「あんなもので満足する人いるの?私なら蹴り飛ばして爆破してるわ。ハビーの以外ノーセンキューよ」

 


「器も小さいがあそこまで小さいとは。キングがいかに器の大きな男かよくわかるな」

 


「穢らわしいですね。ご主人様のは神々しいですが」

 


「ねぇあれって何?指があんなところから生えてる」

 


「じつは女の子だったとか?なんにも感覚なさそう」

 


「えっ・・・ちっさ!」

 


「先輩確かに小さいですけど、あれでも普通よりちょっと小さいだけですからね?」

 


「・・・でけぇのは態度だけかよ。さぁ君達へのご褒美だ!君達が恋い焦がれる者達がそこにいる!好きにしていいぞ?しょうがないからサービスで全部隠してやる!可愛い女の子達だから特別だぞ?ただし順番は守れよ!満足したら降伏しろよ!それが条件だ!」

 


「「「「「はいありがとうございます!」」」」」

 


「ハイロリは女の子に優しかった。しかし僕は予言しよう。君に危機が迫っているということを!僕の第7感がそう言っている。残すは円卓の騎士。アマゾネスの2つの集団のみになった!果たしてハイロリを止めれるものはいるのだろうか?そして未だにハイロリは一撃たりとも攻撃を受けていない!なんだこの男は!底が知れない。我々は今見ている・・・変態という名の悪魔がこの世に顕如しているところを」