闇と光 第82話 ハイロリの闘い4
「ふぅ・・・つまらぬ物を灼いてしまった・・・悪く思うなよ。せめてのもの慈悲だ・・・安らかに眠ってくれ・・・。
テンション下がっちゃったなぁ・・・。なんかやる気が失せてきた・・・はぁ・・・まだいっぱい残ってるな・・・なんかテンション上げる方法はないかな」
「ハイロリがきょろきょろし出す。ハイロリがなにやらぽんっと手を叩いている。なにか名案でも浮かんだのか?進路の先にいる者達は星9☆だぁ!迫るハイロリの前にファン達が壁となり立ちはだかる。あれぞファンの鑑!臆せず立ち向かっていくその姿。ファンの愛が現れている。ハイロリが立ち止まる。何をする気だ?」
「聞けっ!オレに戦闘の意思はない!お前らに問う!正直に応えよ!星9☆の魅力とは何ぞや!?」
「セクシーなコスチュームに身を包む9人の女の子達のかわいさです!」
「様々なタイプの子達がいるのが魅力です!」
「歌声がちょっと色気があって可愛いです!」
「セクシーとは程遠いギャップがまたいいです!」
「胸が小さいけどたまに揺れるのがすごい魅力的です!」
「握手会でこんな僕達と嫌な顔せず笑顔で握手してくれます!」
「彼女達の様々な表情が魅力的です!」
「歌詞に毎回セクシーなボイスが盛り込まれているのが僕達を虜にします!」
「僕達のおかずになってくれます!」
「「「「「ギルティ!」」」」」
「おいおい!?本当にそれはギルティなのか!?自分の胸に手を当ててみろ!それでもギルティと言える者は発言してみろ!」
「「「「「・・・」」」」」
「やはりそうか!でそっちの貧乳好きの者達!お前らの言うロリというものが彼女達の中で当てはまる子はいるのか!?」
「セクシープルートちゃんがどストライクです!!他にも神聖な女の子が数人います!」
「ならばお前らもこちらに来い!君らは同志になれる!貧乳好きの者がいたらオレとも同志だ!オレは同志と争う気はない!推しメンごとに整列せよ!彼女達を痛いようにはしない!約束しよう!お前らに夢や希望というものを見せてやろう!だから同志であるこのオレに道を開けよ!」
「ハイロリがまるで詐欺師になったかのように発言していく。純粋な彼らは騙されていく。彼の見せてくれる夢とは・・・希望とはなんなのだろうか。彼らはハイロリに道を空けていく。無血開城を見ているかのような光景だ。ハイロリは何をしようと言うのであろうか」
「さて自称アイドル達。なにか言うことはあるか?」
「「「「「ごめんなさい」」」」」
「マリアちゃんに勝てなくてずっと嫉妬してました。彼女の過去が暴露された時チャンスだと思ったんです」
「マリアちゃんのラストステージを私達は見ました。私達ならあんな笑顔でステージをやりきれない」
「非難を浴びる中・・・笑顔を崩さず歌いきり、最後に応援してくれていたファンへ一礼。マリアちゃんこそが真のアイドルだと思います」
「そうか・・・わかればよろしい。聞き分けのいい子は嫌いじゃない。マリアにとって唯一無二のオレが君達をプロデュースしてしんぜよう。君達はグループ名に名前負けしている。それがまずいけない」
「ハイロリは闇の触手を使って彼女達の四肢を拘束していく。ん?闇が体を覆い始めたぞ!?彼女達の顔だけが見えている状態だ。彼女達は推しメンごとに並ぶ者たちの前に置かれていく・・・何をする気なんだ?」
「いいか?君達は可愛い女の子だ。だから顔しか見せない。だけど悪い子にはお仕置きが必要だ・・・安心しろ。痛くはしない。そして周りには誰も触れられないように結界は張っておく。力を抜け。すべてオレのマナに任せろ。優しくしてやる。自分を解放するんだぞ。いい子なら聞いてくれるよね?
いいかお前ら!これからしばらく何が起きようとも動くな!手を出すな!待った先にお前らの夢と希望が待っている!」
「あ・・・らめ・・・ん・・・私達はアイドルなの・・・こんな姿・・・見せられない」
「本当のセクシーな姿を。本当のセクシーなボイスを。ありのままの表情で届けるんだ。力をいれるな。マナに身を任せろ。逆らうな。今の恥ずかしさはきっと違うものになる」
「・・・ん・・・あぁ」
「よしこれでグループ名に負けなくなったな。いやグループ名が負けてるな。君達は今日から姦9に改名だ!最高にセクシーだぞ!さぁもっと自分を解き放て!」
「「「「「・・・ひゃい・・・」」」」」
「よしお前ら待たせたな!順番を守りながら交代制だぞ!サービスでお前らの大事なとこは隠しておいたから心置きなく堪能しろ!全員満足したら降伏しろよな!?」
「「「「「はい大教祖様!!」」」」」
「おぉっと!なんとファン達が新たなる悟りを開いてしまったぞ。推しメンを円形状に囲って立っている男達!1人ずつ交代していく!そしてある者は満足し、ある者は最後尾に並ぶ!みんなの表情は晴れやかだ!闇で隠された中ではいったいなにが起きてるんだぁぁぁ!?」