闇と光 第85話 ハイロリの闘い7

「さぁみんな戻ってきたかなぁ?見逃した君達に僕が現在の状況を教えてあげよう。ハイロリはアマゾネス全員に甘い言葉を告げ、そして頭ぽんぽんと頭撫で撫でをサービスで両方していた。僕は目を疑ったよ。死地からさらなる死地へ飛び込むその姿。英雄の名を与えるに相応しい。

 


そして今彼は完璧な決めポーズをとっている。そう・・・みんな見ればわかる。

 


ジャパニーズ土下座。7柱の鬼神を鎮めるべく彼はずっと微動だにしない。これぞ土下座の見本。みんな土下座する時はこれを真似するんだぞ。

 


おっと姦9の方もようやく終わったようだ。しかし彼女達の姿が一向に消えない。どうゆうことだ?台風の方は女の子が消えた後すぐに消えた。どうなっている?

 


ハイロリも異常事態に気づいたようだ。流れるように土下座を解除し光のような速さで彼女達の元に辿り着く」

 


「・・・なぜ同意しない?」

 


「・・・あぁ・・・私達あぁ・・・はアイあぁ・・ドルにもうなれまあぁ・・・せんあぁ・・・責任とってあぁぁ・・・くださいああっ・・・だから私達をあぁ・・・あなたのあぁぁぁ・・・ギルドにいれてくれるまであぁぁぁぁぁぁ・・・同意しませああああああっ・・・はぁ・・・はぁ」

 


「ハイロリに突きつけられるさらなるカウンター攻撃。自身のクリティカルヒットを逆手にとられてしまった!このとどめともいえる攻撃をどう去なす!?」

 


「・・・わかった・・・いれるから同意してください・・・」

 


「ハイロリは素直に攻撃を受け止めたぁぁぁ!しかし彼の表情がおかしい。無表情だ。感情のない人形のようになってしまっている。声も抑揚がなく機械のようになっていた。みんなこれが絶望のさらに先にあるもの・・・無というものだ。これが絶望の最終形態。彼からはもはや生気すらも何も感じないぞ。

 


さぁ残すは円卓の騎士のみとなったぁぁぁぁぁぁぁぁ。長かった戦いもついにクライマックスだ!」

 


「僕が相手だああああああああ!!!!ハイロリいいいいいいいいい!!!」

 


「命唱。我は絶望した。我には術がない。怒りを鎮める方法はどこにある。その場所を知らない。誰も答えを知らない。オレに答えは存在しない。故に我は無なり」

「命唱。我は無なり。ここに残る者達よ。ここに生ある者達よ。ともに消えよ。この世界には痛みもない。この世界は蜃気楼の如く消える。すべて幻なんだ。すべては夢であった」

「命唱。我は忘れはしない。美貴。アリス。アヤネ。唯。カーチャ。チャーリー。レナ。それでも・・・オレは愛してる」

 


「ハイロリがどんどん命唱重ねている!ハイロリが円卓の騎士に向かっていく。止まった?剣を両手に持っているぞ。はじめてハイロリが武器を抜いたぁぁぁ!」

 


「・・・輪廻転生」

 


「なんだあれは!?文字が効果音とともに1文字ずつ現れてきている。最終奥義!輪廻転生!10の文字がハイロリの背後に佇んでいる。さらにハイロリの後方に巨大な稲妻が落ちる!ハイロリの姿が消えたぁぁぁ!しかしあの光り方はみんな知っているだろう。アーツだ。だが僕はあのアーツを知らない。これはハイロリオリジナルアーツだぁぁぁぁ!!」

 


「・・・シールド連装」

 


「ハイロリは円卓の騎士のど真ん中に空から彗星の如く降り立ったぁぁぁ!次々に人が殴り飛ばされる。ハイロリの2つの剣がひとつになっている。あれは双刃刀とでも言えば良いのだろうか。だがハイロリの剣には刃がない。あれはなんなのだ!?それになぜアーツが終わらない!?

 


アクロバティックに高速で動き回るハイロリ。吹き飛ばされた場所へ遅れてハイロリの残像がやってくる。骨が砕ける音も遅れて聞こえている。なんだ!?ハイロリが双刃刀・・・いや双鞭刀とでもいうべきなのだろうか?ん?双鞭刀を投げたぁぁぁぁ!今度は先程と違いその進路にいた者は斬られている。なんなんだこの武器はぁぁぁ!?

 


今度は双鞭刀が自動で戦っている!?いやよく見ると剣と剣を繋げているのは闇だ!彼のマナによって動いているとでもういうのか!?ハイロリが両手を掲げる。ハイロリの手から出現したのは黒い鎖だぁぁぁぁ。負傷している者達を次々に天から降り注ぐ鎖が捕縛していく!今度はなんだ!?捕縛された者達に黒い刃が降り注ぐ。あっという間に串刺しの出来上がりだぁぁぁ!

 


刃が抜け、倒れている者達の上に闇となって浮いている。闇がなにかしているぞ?倒れている者達の傷が塞がっていく。そして再び刃が降り注ぐ。これは無限とも言える地獄だ!強制的に痛みだけを相手に凄まじい速度で叩き込んでいる。無限高速ピストン攻撃に彼らは無事で済むのだろうか!?」

 


「やめろおおおおおお!!!!エクスカリバーああああああ!!!」

 


「アーサーが叫び、彼オリジナルのアーツを放つ!!斬撃がビームのようにハイロリに襲いかかる。ハイロリは双鞭刀を手に持っている。なぜだ!?いつのまにその手に戻ったというのだ!?双鞭刀が勢いよく回転しているぞ。ハイロリは避けない。なんとぉ!双鞭刀で攻撃を受けているぅ!!僕には今・・・双鞭刀は大盾のように見えている。

 


その隙を狙い、後ろから攻撃を仕掛けた者達は黒い光線によって体が穴だらけにされている。おっと!?何かが浮いているぞっ!34の浮かぶ物体・・・これもなんなんだぁ!?ただニュータイプ用のあの武装に似ているね。

 


アーサーのアーツが終わる。ハイロリはノーダメージだ。ハイロリが双鞭刀を天へとかざしていく。

 


あの構えはまさか・・・ハイロリが攻撃を放つ。これはエクスカリバーだぁぁぁぁ!!1度見ただけで真似たとでも言うのか!?お返しと言わんばかりに黒い斬撃がアーサーに襲いかかる。

 


アーサーが急いで避ける。・・・斬撃が曲がっただと!?斬撃がアーサーを急襲する!!」

 


「僕を舐めるなぁぁぁぁぁ!!」

 


「アーサーがマナを解放し必死に避ける!!しかし無情にも斬撃はアーサーの左腕を消滅させているぞぉぉぉ!!勢いを殺しきれずにアーサーの体は宙へと弾き飛ばされている。そこへ黒い鎖が襲いかかっていく。おっと片手のアーサーが剣でなんとか凌いでいるぞぉぉぉ!!」

 


「舞え・・・ハイロリソード・・・すべてを消せ」

 


「先ほどまで光線を放っていた武器の名前はハイロリソード・・・これは彼のオリジナル武器なのかっ!?今度は黒い刀身状の光線が出ているぞっ!ひとつひとつに意思があるかのように戦場で暴れ回っている・・・斬られた者達はどんどん鎖に捕縛されている。刃による高速ピストン地獄に仲間入りだぁぁ!ある意味天国かもしれない!僕も1度は味わってみたい」

 


「シールド・・・分離」

 


「双鞭刀は2つに分かれる。・・・二刀流か?いやこれは・・・漆黒の手が武器を握っている!伸縮自在の手が戦場を暴れ回る。そしてハイロリの腕はフリーとなっている。何をする気なんだ!?

 


ハイロリが飛び跳ねる!空中を蹴り上げ大地に急降下中だっ!ハイロリの拳が大地へ突き刺さる。あははっ!残念ながらそう簡単には壊れないよ。僕が作ったんだからね。

 


しかし大地と拳の激突によりマナが地を這うように展開される。衝撃波がフィールド全体を駆け巡る!円卓の騎士は全員が宙に吹き飛ばされているぞぉぉぉぉ!!!

 


・・・空中のピストンもありだね・・・いいなぁ」