闇と光 第120話 第1エリア突破の鍵

リュカウスと午前中闘い、午後からひたすらプライベートフィールドにて訓練というスケジュールを淡々とこなしてきた。半年かかったがようやく完成した・・・ハイロリファントム。

 


この技はタイミングがシビアである。例えるなら音ゲーの鬼畜難易度を複数同時にやっているようなものである。元々オレは音ゲーが苦手な方なのだが、1度やり始めたらパーフェクトをとるまでやめない。難易度が高いほど面白い。今回も時間はかかったがようやく100%と言えるほどの習熟度に達した。

 


我が愛娘六花は走り回れるようまで成長した。生後6ヶ月のはずなのだが普通に走れている。最近の六花のブームは動物達との鬼ごっこである。当然スピードがまだ足りないため吉子、サリーを中心に上手く捕まってあげているようだ。ただ空中モードに入った六花は普通に速い。配下の鳥達はなす術なく捕まえられている。

 


嫁達、4英雄そして動物達にまで溺愛されている六花ちゃん。将来恐ろしいくらい強くなってしまいそうな気がする。嫁達はまだいいのだが・・・他は加減というものを知らない。頭のネジがぶっ飛んでいる。

 


成長の原因はやはりマナミルク。オレと最愛の嫁達は毎日共鳴しマナの量が着実に上がっている。オレの場合フーカの影響もあり、さらなる成長を遂げている。それが嫁達にも伝染していく。マナミルクはどんどん良質なものになっていく。恐ろしい乳を産み出してしまったようだ・・・。

 


ちなみにアリスのはオレ専用となっている。アリス的には自分のものがオレの体内に入っていくのが幸せなのだそうだ。うん。もっとアリス色に染めてくれ。

 


相変わらず日本支部は第3エリアのボスの姿を確認できていない。もっとやる気だせよな・・・まったく。だが待っていろ。オレがすぐに辿り着いてやる。水着のためにな。ついでに助けてやるから待っててくれみんな。

 


リュカウスもまたオレと同様に初戦から考えられないほど実力が上がっている。以前の2人の姿は見る影もない。それほどに強くなることができた。

 


だが・・・それも今日までだ。

 


この技ならきっと突破できる。速さが段違いになるからな。オレの手持ちの技もだんだん増えてきたな。

 


輪廻転生

アイシステム

ハイロリハンド

慶トラップ

ハイロリゲンガー

ハイロリファントム

 


未完成な技もあるが6つまでようやく増えてきた。まだまだ伸び盛りの技達である。ちなみに慶トラップはハイロリトラップと言いにくかった。オレの場合、牽制や誘導そして隙を作るための罠が主流となる。軽めのトラップ略して軽トラップ。それをオレの名前にかけてそうなった。軽トラという語呂が良かったのですっかり気に入ってしまった。

 


しかし改めて見ると女の子を堪能する技がいっぱいあって誇らしいな。攻撃技と呼べるものがないのは気のせいだと思う。まぁオレ博愛主義者だし・・・まだ誰も殺したことないし・・・てか輪廻転生ですべて足りるんだよな。自分で技を放てばいいだけなんだから。輪廻転生は攻撃技ということにしましょう。そうしましょう。

 


ハイロリソードがあればなおいいのだが、残念ながらまだ完成していない。デキウスが変態ぶりを発揮してしまったからだ。ヴェルンドが加工を手こずるほどの素材を渡して来やがった。

 


日夜ヴェルンドは素材を加工するための方法を模索している。頼んだぜヴェルンド。オレは物作りが苦手なんだ。最初は凝りだすのだが最終的にはてきとーになる。性に合っていないということなのだろう。所詮オレは消費者にしかなれない。ということで素直に待っている。

 


明日のことを考えると血が湧き踊ってしまう。猛る気持ちが溢れ出してしまっている。今はいつもより激しく嫁達を求めているところだ。それでもマナで保護はしているんだけどね。その保護を嫁達が打ち消してきているのは何故なのだろうか・・・。

 


おっさんとの共同生活の後、嫁達が言うにはオレにワイルドさが出てきたのだという。そういう部分が出るとドキッとしてしまうのだそうだ。よくわからないが得しているのでよしとしよう。今は獣のごとく嫁達と共鳴したい。嫁達もいつも以上に激しいし喜んでくれている。

 


あっという間にみんな静かになってしまった。まだまだ足りないが・・・嫁達はみんな幸せそうに寝ている・・・ということでフーカとエクストラタイムに突入しようと思う。フーカも喜んでいるが本当に何故なんだろうか。

 


フーカもまたオレを抱き締めたまま眠ってしまった。全員寝ているこれは・・・チャンス。無抵抗な嫁達がいっぱいいる。フーカも並べたら、夢の時間の始まりだ。

 


1人1人起こしてみた。起きてすぐ唇を奪われてしまう。うっとりしているが理由がわからない。爪痕が背中にいっぱいできている。今はフーカが朝御飯を作ってくれているところだ。その間も気持ちの高ぶりが一向に消えないのでずっと嫁達と共鳴している。なんだか今日はみんな変だなぁ・・・でも凄く可愛い。改めて好きだということを実感する。

 


嫁達が立てなくなってきたのでそろそろお開きにしよう。その前にみんなの可愛いお口を借りたのは内緒である。ハイロリハンドで優しく着替えさせ、ハイロリゲンガーを使いながらお姫様抱っこで食卓まで連れて行く。どうやら六花も起きてきたようだ。

 


腹は満たした。寝てはいないが体調も万全。気持ちは未だ猛っている。さぁリュカウス・・・決着をつけよう。

 


「よぉリュカウス!今日で終わらせにきたぞ」

 


「やれるものならやってみろハイロリっ!」

 


「今日のオレは一味違う。新技の恐ろしさ味わってみろ」

 


「くはははっ!新技とな!?存分に見せてみろハイロリ!」

 


「命唱。我はハイロリ。新人類の王なり」

「命唱。我はリュカウス。人狼の王なり」

 

 

 

「さぁ・・・殺し合おう(あいしあおう)」