闇と光 第124話 ハイロリ休業中

体が動きません。ハッスルしすぎたようです。体が動かないキャラが定着仕掛けている気がして残念です。

 


いやぁ・・・ハイロリファントム初戦闘によって絶理痛とファントム痛が合わさって絶トム痛に進化してしまった。マナを使えば動かせないこともないが嫁達に黙って安静にしてろと怒られる始末だ。闘いという役目を終えた戦士に対して世は非情のようです。

 


おかげで六花と遊ぶ時間ができた。動物達と過ごす時間も増えた。気分はバカンスである。本物のバカンスのため頑張りたい気持ちはある。

 


なので一応修行はしている。ハイロリゲンガー2体出しをして互いに闘わせ動きをチェックしている。イメージトレーニング実写版と言ったところかな?客観的に見ることはないためなかなかためになる。

 


動物達と遊ぶ六花ちゃんは空を飛んでいた。マナの扱いがもうできてしまっているようだ。このことは動物達とオレ以外まだ知らない。アリスなら大丈夫だと思うが嫁達の目が見開いているアホ面が思い浮かぶ。そんな表情も可愛いのだけれどもね。そのことでまた怒られる気しかしないので知らないふりをすることにした。誰が悪いわけじゃないんだけど、絶対オレのせいにさせられる・・・鋭すぎる天性の嗅覚がオレには備わっているのかもしれない。

 


ハイロリゲンガーを2体というのは長く持続できないので集中力が切れたら六花と吉子軍団、サリーを連れて街の空中を散歩して楽しんでいる。最初にした時は暗部が現れたがオレの姿を見て帰っていった。顔パスできるほど住人達にも知られているらしい。知られていて損はないのでよかったということにしておこう。いつか転移塔エリアのハイロリと呼ばれるまで頑張ってみようと思う。

 


嫁達の行動を覗く。可憐なお山達が揺れている。神々しい水滴が美味しそうな肌をつたっている。動いた時の匂いも格別である。フーカの話だとオレが覗いている時は動きが良くなるのだそうだ。いい匂いを届けようとしてくれている嫁達にオレは感謝したいと思う。

 


姦9は現在住人達を相手に地道なアイドル活動している。騒げるライブの許可をもらうためだ。住人達のファンを増やそう大作戦である。アイドルに通知などあっては邪魔だということでオレと同様に通知は切らせている。リュカウス撃破がワールドニュースで流れたようだがちゃんとこの子達は知らなかった。真面目な君達がオレは好きだ。そしてもうひとつ切らせているのには理由がある。

 


彼女達には忍者になってもらっている。ちゃんとその訓練もしている。戦闘能力よりもサポート能力を鍛えて欲しいとオレが頼んだ。妖様とオレを呼んでくる9家の守護家。オレを影から守ってもらうためだ。その結果、闇を影から守護する愛の美女戦士・・・忍者戦隊姦9が誕生した。アイドル服と忍び装束が彼女達のデフォ衣装となっている。忍者たるもの通知に頼らず、自分の足で情報を得よというオレからの指令のため切らせている。その辺はてきとーである。

 


ここからは内緒の話ではあるが・・・くノ一衣装にオレはハマってしまった。フーカの忍者部隊を見る度にドキドキしてしまう。もういっそのこと嫁達になってもらおうというのが発端だ。忍び装束がミニスカで胸のあたりが鎖帷子のようなメッシュ仕様なのはオレの趣味である。夜は忍者のための拷問訓練も行なっている。変態?変態という2文字はオレの背中に既に掲げてある。もはや隠すことでもなかろう。忍び装束から違う衣装に代わった時のギャップもまたいいんだよなぁ・・・。

 


・・・いかんいかん。嫁達に聞かれてしまったら忍者フェスティバルになってしまう。それはそれで楽しいのだがな・・・。六花にもオレのマナを使い、アイシステムに映っている嫁達の姿を届けている。ママ達のように綺麗な女の子になって欲しいからな。六花の旦那になるならオレを倒してからにして欲しいものだ。

 


「パパぁー!ママ達がんばってるねぇ。パパもママも大しゅきぃ!キッチーもコッコーもシャリーも大しゅきぃ!」

 


「そうかそうか。パパのこと好きなのかぁ。ママ達は頑張ってるよねぇ。闘ってるとこが素敵だねぇ。吉子とサリーも好きなのかぁ。よかったなぁ。これからも仲良くしてあげるんだぞ六花」

 


「わかったぁ!今日もキッチーとコッコーとシャリーと一緒に寝るねぇ」

 


「うんうん・・・うん?・・・え?六花いつの間に言葉を話せるように!?」

 


「あるじ。だいぶ前から話せてたよ?」

 


「一緒に寝てたら話しかけてきましたの」

 


「あの時はみんなでお祭り開きましたもんね!」

 


「あー・・・あーー!」

 


ん?今度は言葉が聞こえない・・・おかしいな・・・いやこれはまさか・・・。

 


「パパぁー!もっとびゅーんっていこぉ!」

 


「よし!吉子!サリー!ぶっ飛ばしていくぞ」

 


「「「らじゃ!」」」

 


六花船長の可愛い指令によりオレ達は疾走した。吉子やサリーが命唱を重ねてた。中々やるじゃないか・・・動物というのは人型の方が強いというイメージがあったがそんなことはないようだ。アサ吉達より確実にこいつら強い・・・それを言ったら落ち込みそうなので黙っておこう・・・。

 


そして六花ちゃんの選択したルートをオレは理解した。六花の話している言葉は獣魔言語・・・人語より早く覚えてしまったようだ。野獣戦隊六花ちゃんルートに突き進んでしまったようだ。まぁ楽しそうだしいっか。アリスだけは気づいてるかもしれないなぁ。他の嫁達にはほとぼりが冷めてから勝手に理解してもらおう。どうせオレのせいにされるだけだもんなぁ・・・。

 


「パパぁー!たっのしぃーー!!きゃはははっ!」

 


「よっしゃ!六花もっと早く行くぜ!多界命唱・・・漆界だ!!」

 


「きゃはははっ!速くてきっもちいぃぃ!」

 


この日、街の上空を大量の黒い閃光が行き来していた。その様子はまるで空が黒い閃光によって何度も斬り裂かれているかのように見えたという・・・ハイロリが動物達に加速のバフをかけたのが原因である。この異常な光景。そして強いマナが誰のものであるか気づく者達は気づいていた。

 


この夜ハイロリは嫁達にこっぴどく叱られるのであった。