闇と光 第131話 難攻不落ゴブリン星

ナビと愉快な獣魔達は何度もゴブリン星攻略に挑戦した。そして円卓会議も回数を重ね、50回を突破してしまった。いつのまにか第6回支部別対抗戦の時期となっていた。今チャーリー大先生に星制圧のための相談をしている。やはりこういうものは専門家に聞くのがベストである。ということで天才テロリストの知恵を借りることになったのだ。

 


ゴブリン星戦力図

陸軍3大将        海軍3大将          空軍3大将

ゴブ飛(ひ)      ゴブ楮(ちょ)      ゴブ寧(ねい)

ゴブ超(ちょう)  ゴブ韋(い)    ゴブ史慈(しじ)

ゴブ雲(うん)    ゴブ遼(りょう)  ゴブ策(さく)

陸軍提督          海軍提督            空軍提督

ゴブ正(せい)    ゴブ嘉(か)          ゴブ瑜(ゆ)

陸軍総督          海軍総督            空軍総督

ゴブ備(び)        ゴブ操(そう)      ゴブ堅(けん)

 


キング                大将軍          宰相?

ゴブ卓(たく)?  ゴブ布(ふ)    ゴブ儒(じゅ)?

将?

ゴブ栄(えい)?  ゴブ雄(ゆう)?  ゴブ軫(しん)?

ゴブ傕(かく)?  ゴブ汜(し)?   

ゴブリンガード

ゴブスペード  ゴブダイヤ  ゴブクローバー

ゴブハート  ゴブジョーカー?

謀↓反

エンペラー?  大将軍                宰相?

ゴブ布      ゴブ順(じゅん)?    ゴブ宮(きゅう)?

将?

ゴブ覇(は)?  ゴブ性(せい)?  ゴブ廉(れん)?

ゴブリンガード

ゴブスペード  ゴブダイヤ  ゴブクローバー

ゴブハート  ゴブジョーカー?

 


?というのはあくまで推測である。他にもいるかもしれない。各軍にも軍師のような存在がいるのにキングが抱えていないのはおかしいだろうということで宰相枠が誕生した。円卓会議で熱く語り合って推測したものである。オレ達だって遊んでばかりではないのですよ。

 


兵力を50億ずつとみなして200億。ゴブリン国民が800億もいるのでもっと増えるかもしれない。

 


隊長クラスの50メートル圏内に入るとムービー発生。命唱で名乗り返すと一騎討ちに発展。スルーすると怒られる。各軍がこれでもかと転移してくる。勝利するとゴブリンの兵士達を奪える。その隊の兵力をそのまま吸収できる。階級が高ければ根こそぎ奪える可能性もある。命唱回数は連段、乗、界、絶理それぞれ1回ずつ。ただの命唱はそれぞれの起点としてカウントされてしまう。

 


もちろん試したさ。でもさ毎回最初にくるのって小隊長ゴブ信なんだよね・・・。上のやつらに当たる前に命唱回数が尽きてしまうのだよ。ただゴブリン達には命唱制限回数は存在していなかった。だが弱すぎたのであまり意味はないと思われる。彼らは勇敢に闘い、そして勝手に散っていった。

 


そしてゴブ布の謀反。これはゴブリン兵士の一定数の撃破で発生するようであった。謀反が発生すると敵軍全ゴブリン能力上昇という鬼畜バフが発動してしまう。特に大将以上のスパーキング状態が厄介である。あとたまに発生するパワーアップコンボ。陸海空揃いなど様々あるが全容は解明できていない。海軍の強さが陸空軍よりも抜きん出ているのは相変わらずであった。

 


道は一本道。ゴブ信くんとはすっかり顔馴染みとなってしまっている。なかなか見所はあるんだよな。まぁ弱いんだけど・・・。

 


そうそう。絶理命唱を使ってしまうと存在感マックスになってしまうようでキング達が転移してきます。多数のお供を連れて・・・ゴブ布さんの脅威はこの星でも健在であった。

 


逆にこちらから絶理からの転移で奇襲というのも何度も仕掛けている。しかし謎のゴブリンガードという王の護衛部隊が立ちはだかる。それぞれスペード、ダイヤ、クローバー、ハートと名乗っていた。おそらくジョーカーもいるに違いない。

 


こちらのメイン戦力は5。美貴と吉子、サリーはゴブリンガードと戦闘になってしまう。こいつらがまた強いのだ。本気の美貴達とそれぞれ激しく闘り合っている。オレはというと・・・そうですね。

 


毎回赤い妖精さんと戯れている。1分では倒せません。毎回残るのはバトルフィールドによって巻き起こされる多大な被害。オレが単騎駆け。謀反発生後、1分でゴブ布を倒すしかないのでは?というのが円卓会議の総意である。だがオレははっきりと断言しよう。

 


無理である。

 


そのおかげとも言えるのかな?何度も絶トム痛を経験したため、もはやオレは数分で絶トムちゃんと別れなければいけないことになった。数分彼女・・・何度よりを戻しているかわからない。愛しの彼女の告白にはオレは抗えない。

 


「っていうところかな・・・リュカウスの次はゴブ布と死闘するはめになるとは・・・あれはゴブリンじゃない。もはやオーガだ。赤いムキムキボディに立派な角が生えている。赤鬼さんっぽいから豆とか効くのかな?」

 


「カラスさん鳩ぽっぽー?豆が欲しいなら口移ししてあげるねっ!」

 


思わぬご褒美が舞い込んできた。オレが豆をたらふく食べたのは言うまでもない。豆も女の子の調味料であった。オレはまた世紀の大発見をしてしまったぜ。

 


「突撃して頭を潰すのは有効だ。崩れはしないだろうが敵の士気を下げることができるからな。だがキングでも倒せないとなると奇襲は現実的じゃないな。

 


大組織を崩すならば着実に弱いところから静かに崩していくしかあるまい。高望みしてそこそこ強いところを攻めてしまうとあっという間に警戒状態に・・・最悪囲まれてしまうからな」

 


さすがレナさん。こちらの専門家の意見もためになる。南米最大の国際犯罪組織のボス。頼りになるなぁ。体中のタトゥーが相変わらず色っぽいですな。

 


「んー・・・そうねぇ。正攻法なら兵力を吸収していくしかない気がするわね。わざわざ配下にできるってことは何かあるのだろうし。

 


でも私なら・・・元スパイらしく潜入しちゃって都市ごと破壊・・・もしくは乗っ取っちゃうけどね。その前に私の魅力でみんなメロメロになっちゃうかしらね。男は女の魅力に弱いのよ。

 


・・・あら?そんな落ち込まなくても大丈夫よマイラブ。私はあなただけのものよ。私がメロメロになってしまってるものね。うふふ」

 


オレもチャーリーにメロメロです。セクシーなお人形さんみたいで癖になっちゃいます。

 


「キングの魅力ならゴブリンだって惚れてしまうんじゃないか?うちの家族達も惚れてしまっているしな。まぁ・・・キングは私のものだけどな・・・」

 


このギャップですよ。乙女になった時のレナの破壊力はゴブリン星を破壊し尽くすほどの威力を持っているだろう。

 


「カラスさんならお空を飛んでいけばいいんじゃない?お空には道がいっぱいあるよ?ねぇいっぱいだよ?」

 


オレはカーチャの魅惑の密林へと続く肌という道を山を越え、谷を越え・・・じっくりと一歩一歩辿っていきたいぜ・・・あぁ我慢できなくなってきた。

 


・・・ん?さす嫁っ!天才だっ!そうかそうか。新たな攻略法を見つけてしまったぜ。でもオレは今夜制圧しなければならないものがある。

 


「ありがとう!新しい方法を思いついた!必ずゴブリン星を制圧してみせる。3人と毎日一緒に過ごしたいからな・・・待っててくれ」

 


第7エリアまで進むと世界支部と共通エリアに行けるようになるらしいのだ。そしたら毎日この嫁達を堪能できる。その前に・・・。

 


「ゴブリン星の前哨戦としてオレは最愛の嫁達に制圧戦を仕掛けようと思う。これからオレは変態無双させてもらうっ!!」

 


「「「「「・・・激しいのがいいなぁ」」」」」

 


「我こそは天下無双の変態だっ!」

 


オレは激しい制圧戦を開始した。