「久しぶりだなぁリュカウス」 「待っていたぞハイロリ。・・・ん?何を持っているのだ?」 「酒だよ。1番いいのを盗んできた」 「酒?」 「実はな子供が産まれた。だから今日は闘わずに語りにきただけだ」 「かかかっ!ならば飲もうではないか好敵手よ」 悪…
長い年月が経つ中、妖の子孫の所在が掴めなくなってくる。どうやら妖は再びこの世に生まれてしまったようなのだ。妖は周りに溶け込むのが非常にうまい。たぶん自分達の存在に気づかれてしまったようだ。 半兵衛の残した、とある言葉が家に残っている。 笹(妖…
天下統一。言葉にするのは簡単だが実行することは難しい。できたら苦労はしないと声が上がる。 「法師よ。平和のためなら己の命すらすべて投げ出せるのか?」 「このちっぽけな命・・・捨てる覚悟などとうにできておる!」 「信長様っ!なりませぬっ!」 藤…
オレはアデルソンにより事情聴取されている。正直に答えてやったさ。最初から騒いでもらうつもりだったと・・・。悪爺は呆れていたようだったがそれよりもホッとしていた。リヒテル叔父様率いる暗部と争わなかったことに。こいつ絶対ハゲるな・・・うん。 事…
唯とともにライブ会場に戻ってきた。心無しか彼女の表情は晴れやかだった。 はじめてを唯に奪われてしまった!お嫁にいけないっ!・・・さてライブも終わりに近づいてきたようだな。・・・ったく最後までこいつらおとなしいままかよ。いいファンだと言うのは…
「ここにいたのか・・・」 音は聞こえるが誰もいないような場所。唯は空を見上げていた。 「ダーリン?・・・どうしたの?ライブを見てなくていいの?」 「唯もステージでまた歌いのかなと思ってな」 「ボクは・・・ステージはもういいかなぁ・・・。歌えれ…
「気持ちいいか?」 彼女は答えてくれない。でも気持ちよさそうな表情をしている。ふふ。可愛いやつめ。 「ダーリン凄い・・・」 「ハイロリ様慣れた手つき・・・」 「ご主人様気持ちいいですっ!」 「慶太がパパやってる・・・」 「・・・何言ってるんだ。2…
「おぎゃぁ!おぎゃぁ!」 「あれ?お腹空いたのかも?アリス母乳出る?」 「ハイロリあんたわかってるね。でも母乳は必要ない。ミルクに2人のマナを注ぎ込んだ方が栄養も免疫も高いんだよ。あんたら2人だったらとてつもないミルクが出来るだろうよ。にしし…
くっそ・・・なにかできることはないのか・・・修行したって何の役にも立ちやしない・・・今のオレは自分の無力さを痛感させられている。 時は遡る。午前中はライブの打ち合わせ。午後からオレはいつものようにリュカウスと闘っていた。 「くはははっ!ハイ…
朝になってしまったようだ。ずっと愛し合っていたがお互い果てることはなかった。普段なら激しい時はマナで保護をしているのだが、フーカはいらないと言った。壊れるくらい愛して欲しいのだそうだ。 フーカのマナの量はオレと同じくらいであった。共鳴し互い…
おはよう。今日も清々しい朝だね。昨日はみんな激しかった。公認とはいえなんだかんだ嫉妬してくれているようで嬉しかった。もう可愛過ぎるぞこの子達。 約束は9時からなのだが、彼氏ということなので気合を入れて1時間前から行動に移す。待ち合わせ場所が東…
リュカウスとの激闘を終え、回復を済ませからみんなで食事をしている。ふとアリスから思わぬ発言が飛んできた。 「ご主人様。明日の9時から次の日の9時までフーカお姉ちゃんが1日だけ彼女になるので2人きりで過ごしてくださいね」 はい?まぁたしかに・・・…
外に出るなりオレは茉莉花を強引に引き寄せ、腕に抱きつかせた。あれほどアピールしてきた彼女だったが今は静かにくっついている。まぁ幸せそうな顔をしているので大丈夫だろう。 道を歩いているとマースちゃんだという声が聞こえる。魔王様と呟きながら熱い…
食事が終わるとオレは昼寝に入る。おっさんとの癖だな。食事は昼寝を含めて食事なのだ。マナを消耗したので一緒に昼寝をしようと言ったら影達にしてもらえと笑いながら言われた。おかしい・・・。大きな陰謀があるのではないかと勘繰ってしまう。だがしかし…
「命唱。我はリュカウス。人狼の王にして一星の主なり」 「命唱。我はハイロリ。人類の王となるものなり」 「お前も王の器を持つ者と聞いていたが・・・なるほどな」 「オレの踏み台になってもらうぞリュカウス。王という名を持つ者に負けるわけにはいかない…
舞台からオレが戻るとみんな戻ってきていた。みんなそれぞれ愛くるしい動作で出迎えてくれる。いやぁ・・・再び彼女達のそばに戻ってきてよかった。あれ?そもそもなんでいなくなったんだっけ?記憶にございません。 デキウスの宣言により花火が上がる。夜空…
今日は閉会フェスティバルが行われる。 もうすぐ始まるな。オレはあの後彼女達との再会でハッスルネオをした。デキウスが他支部との交流のためマイルームに入れるようにしてくれていたのだ。オレの部屋には7つのドレッサーが揃った。今彼女達は幸せそうにぐ…
オレは大好きな匂いに囲まれて声も出さず、目から涙が零れ落ちていた。これから失うであろう彼女達のことを思うと止まらない。昔から別れた後はがっつり泣いてたな。失って苦しくない女など好きと呼んではいけない。そんな相手との恋など恋とはいわない。 傷…
オレは唯、レナと見つめ合っていた。アヤネもそこに並ぶ。視線を外し、離れようとした時弾丸がオレに向かってきていた。遅れて銃声がやってくる。大きく飛び躱す。 地面についた瞬間、氷塊がそこから現れる。即座に避ける。避けた先に火柱や竜巻がさらに生じ…
街の上空には夥しい数の鳥達が飛んでいた。吉子の軍団である。 「おっさん!景色がループしている気がする」 「そうじゃな。なにやら空も騒がしいのぉ」 その時漢組に短剣が飛来する。彼らは危なげなく躱していく。 「おっさん!二手に別れよう。狙いはおそ…
「小僧!やはりやりおるのぉ!」 「あぁ!そうゆうおっさんこそやっぱりやるな!」 「しかしそろそろカップラーメンが恋しくなってきたでな。帰るかの・・・丼飯とラーメンの黄金セットが儂らを待っとるぞ!」 「あぁ・・・そのセットはやべぇ。しゃあねーな…
「ふーん。雰囲気を変えてこないってことはやっぱりバレてるぞおっさん」 「なぜそう思うのじゃ?」 「おっさん言ったろ?簡単には連れてこれないって。なら難しくてもいいなら鍵なしでいけるんだろ?昨日わざわざ雰囲気を変えたってことはデキウスは来て欲…
パレードに出てくるキャラクターは確かになんとなくわかった。クォリティーは相当低かったが・・・たぶん使用許可がとれていないのだろう。私達はパレードよりも予告状に興味があった。みんなそれぞれの推測を話し合う中ひとりだけ違った発言をする子がいた…
「姐さん方こっちっす」 「カポネ君そこまでしなくていいのよ」 「いやアニキの奥さんなんで当たり前のことをしてるだけっす」 「あっ!美貴いましたよ」 カポネは彼女達のために場所を確保していたのだ。待っている先には1つのギルドと3つの組織、そして3人…
「それまでじゃ!」 「なんだよ。おっさんまだまだこれから楽しいとこじゃねぇかよ」 「がははは。まだまだ相手はしてやる。だがのぉ3分経ったのじゃよ。ようやったのぉ」 「え?夢中でわからなかった・・・」 「よもやこんなに早く達成できるとは思わなかっ…
あれから数ヶ月経過した。2人はいつものごとく風呂に入っていた。 「がははは。まだまだ甘いのぉ小僧」 「おっさんが化け物なんだよ!あと1分だかんな。それにおっさんも話す余裕がなくなってきてたじゃないか?」 「儂は寡黙でクールな漢なのじゃ。まだまだ…
ハイロリが消えてから1週間が経過した。 「みんなごめんね。仕事が手間取っちゃってやっと戻ってこれたわ・・・。ってみんななんで泣いてるの?慶太はどこ?」 「ハイロリ様が帰ってこないの・・・」 「ダーリンいなくなっちゃった・・・」 「ご主人様・・・…
「先輩やばいです!バイタルが一向に安定しません!」 「あーー慶太!!なにやってんのよもう!!」 「先輩見てください!円卓の騎士が全員痛められ続けてます!」 「なんとかしないと全員死んじゃう!手が追いつかない・・・」 「先輩!行ってきてください…
「さぁみんな戻ってきたかなぁ?見逃した君達に僕が現在の状況を教えてあげよう。ハイロリはアマゾネス全員に甘い言葉を告げ、そして頭ぽんぽんと頭撫で撫でをサービスで両方していた。僕は目を疑ったよ。死地からさらなる死地へ飛び込むその姿。英雄の名を…
「さぁもちろんハイロリが向かっていく先はアマゾネスだ!彼女達もまた怯えている。紳士的に対応していた相手に対して今度はどのように戦いを繰り広げるのだろうか?目が離せない展開だぁぁぁ」 「ジャンヌちゃん。そんな怯えなくていいんだよ?・・・ってさ…